Interview

ジャン=ピエール・バクリ

「会う前から二人のことが好きだったよ」

—結婚式というテーマについてはどう思われましたか?

結婚式というテーマに特別興味があったわけではないんだ。ただ、それは人々を一つの場所に集める口実にすぎなくて、「そこに集まった人々を、結婚式のスタッフの目線で裏側から描く」という監督たちのアイデアは面白い、と思ったし、登場人物それぞれの個性が際立っているとも感じた。ちょっと間抜けな登場人物も何人か出てきて、笑ってしまうようなシーンもあるけれど、そんな彼らでさえも知れば知るほど憎めなくなり、思わず感動してしまう。この物語で好きなのは、結婚式が社会の縮図のようになっているということ。どこの国でも才能がある人もいれば、ない人もいる。全員が全員、大統領になれる社会などないけれど、社会の一員として生きていかなければいけない。例えば電車の車掌さんなど一見すると小さな役割だったとしても、社会に居場所を見つけることはできるのだと思う。

—どのようなところでマックスという役に共感できましたか?

頑固で不機嫌、怒りっぽく愛想のない外面で隠れていますが、彼はいい人だと思う。彼はどんなことがあっても自分のスタッフを見捨てないし、必ず挽回するチャンスを与えようとしている。日常生活のなかでも、私は彼のような人間が好きなんだ。いつもは独裁者のように接しているけれど、一度人間性を知ると、本当はとても愛情深い人だと気づくことができるんだ。